水切りヨーグルトのホエーはどう使う?効率かつ健康的な使い方
水切りヨーグルトを自宅で作るときに出る「ホエー」どうしていますか?中には、使い道がわからないから捨てているという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではホエーの基礎知識や効果的な使い方について詳しく紹介していきます。「ホエーを捨てるのはもったいないけど、使い道がわからない……」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもホエーとは
ヨーグルトを開けたとき、少し黄色がかった水分が出ているのを見たことありませんか?あの水分こそが「ホエー(ホエイ)」です。
ホエーは「乳清」とも呼ばれ、牛乳から脂肪やカゼインを取り除いたもの。牛乳は8割が水分で出きているため、チーズやヨーグルトなどを作る際には副産物として「ホエー」が発生します。
ホエーの主成分とは
ホエーの主成分は、ラクトグログリン・ラクトアルグミン・ラクトフェリンなどの「たんぱく質」です。筋トレをする際などに「たんぱく質を摂るといい」と言われますが、人間の体は15~20%がたんぱく質でできています。骨や筋肉、血液、ホルモンなどはすべてたんぱく質で構成されているものです。
そのため、たんぱく質は人間の体を健康に維持するためには欠かせない存在といえます。ホエーは捨てるという方も多いと思いますが、栄養がたっぷり詰まったものなので効果的に使うことをおすすめします。
【簡単】ホエーの作り方
ホエーは、何かを作る際に出るものです。おもな方法は以下の2つ。
1. 水切りヨーグルト
2. カッテージ
1. 水切りヨーグルト
「ギリシャヨーグルト」「グリークヨーグルト」など、近年人気の水切りヨーグルト。クリーミーな口当たりで栄養価が高いことから、世界中で注目されています。
水切りヨーグルトは、ヨーグルトとホエーが分離したもの。ヨーグルトの水分を切る方法はいくつかあるのですが、もっとも手軽なのはざるを使った方法です。ボウルとざるを用意し、ざるにキッチンペーパーを敷く。そのうえに市販のヨーグルトを乗せることで、ヨーグルトの水分を取り除くことができます。
【作り方】
1. ボウルを受け皿にざるをセットする
2. ざるにキッチンペーパーを敷く
3. セットしたキッチンペーパーの上にヨーグルトを乗せる
4. 冷蔵庫で3時間程度置けば完成
2. カッテージチーズ
カッテージチーズとは、生乳から乳脂肪分を取り除いた脱脂乳を原料にしたチーズです。たんぱく質やカルシウムなどの成分を残したまま脂肪分を取り除いているため、ヘルシーで健康的なチーズの1種。
そのまま食べても美味しいのですが、サラダやフルーツと合わせることでより美味しく食べられます。また、カッテージチーズは自宅で作ることも可能で、その過程でホエーが発生します。
【作り方】
1. 鍋に牛乳を入れ、沸騰直前まで弱火で加熱する
2. 火を止めて、レモン汁を加え分離するまで混ぜる
3. ボウルにざるをセットし、キッチンペーパーを敷く
4. キッチンペーパーに分離した牛乳を入れ濾す
5. 濾した牛乳に塩を加えれば完成
水切りヨーグルトで出るホエーの効果的な使い方
水切りヨーグルトやカッテージチーズを作るときに出るホエー。ホエーにはたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれているため、捨てるのはもったいないです。ここでは、ホエーの効果的な使い方を紹介していきます。
1. ホエードリンクに使う
ホエーは牛乳の一部なので、そのまま飲んでも問題ありません。しかし、そのままでは酸味が強く飲みづらいので、少しアレンジすることをおすすめします。
たとえば、ホエーに牛乳を1:1の割合で加えると「ホエーの飲むヨーグルト」になります。ほかにも、レモン汁や炭酸水を加えて「レモネード」にするのもおすすめです。
このように、牛乳や炭酸水、フルーツジュースなどで割ると、健康的で美味しいドリンクを作れます。
2. スープに使う
カレーやスープにホエーを入れることで、酸味やコクがアップし、いつもと一味違った味わいに仕上がります。とくに、主原料が似ている乳製品や酸味のあるトマト料理との相性が抜群。ミネストローネなどにホエーを入れると、ワンランク上がった味わいになるので、試してみてください。
3. お肉の下処理に使う
ホエーはお肉の下処理にも使えます。お肉にホエーを漬け置きすることで、やわらかくしっとりしたお肉に仕上がります。
一般的には、ヨーグルトや塩こうじなどを使いますが、塩こうじは熱を入れると焦げやすく料理初心者は扱いが難しいものです。その点、ホエーなら漬け置きするだけなので、焦げる心配もなく簡単に扱えます。
4. ドレッシングに使う
ホエーの酸味を利用してドレッシングも作れます。たとえば、麺つゆを使ったものやオリーブオイル・レモン汁などを使ったドレッシングなど、自分好みにアレンジできます。小岩井さんが公開しているドレッシングレシピを紹介します。
【材料 2人分】
・ホエー…………………ヨーグルト100g分
・玉ねぎのすりおろし…大さじ1
・麵つゆ(3倍濃縮)…小さじ1
・塩こしょう……………少々
・オリーブオイル………大さじ1
【作り方】
1. ヨーグルト100gを水切りしてホエーを作る
2. すべての材料をシェーカーに入れてよく振り混ぜる
3. 味見をしながら、塩・こしょうで味を調える
参照:小岩井乳業株式会社|しあわせレシピ|ホエイドレッシング
5. パンケーキなどの生地に使う
ホエーは、パンケーキや焼き菓子の生地にも使えます。パンケーキの水をホエーに代用することで、少しコクのあるパンケーキに仕上がります。
また、クッキーなどの生地に少しホエーを混ぜることで、いつもとひと味違うお菓子に仕上がります。お菓子作りが趣味の方は、ぜひ一度お試しください。
まとめ
水切りヨーグルトやカッテージチーズを作る際に発生するホエーにはさまざまな使い道があります。たとえば、牛乳やフルーツと合わせた「ホエードリンク」やスープやお肉の漬け込みなど。
ホエー自体の栄養価が高いので、健康志向な方や体調を整えたい方におすすめです。水切りヨーグルトを自宅で作る際は、捨てることなく活用してみましょう。
SHUN HONKE
編集者
SHUN HONKE
宮崎県で活動するクロッフル専門キッチンカーカフェ「kukuna coffee」オーナー。良いモノ・文化を地方の方にも知ってもらいたいという想いからキッチンカー事業をスタート。